文学 鈴鹿御前の物語~夫の裏切り~ さて、年月が過ぎ少りんが三歳になった年の八月七日のことです。俊宗は人里離れた鈴鹿山の屋敷にて、ふと物思いにふけっていました。 (都から離れてもう何年経ったのだろう。せめて風の便りでもあればいいが、ここには誰もやってこないから都の様子... 2020.10.10 文学
文学 鈴鹿御前の物語~二人の出会い~ むかしむかし、伊勢の国の鈴鹿山に立烏帽子と言われる盗賊がおりました。なんでもこの盗賊は姿を消すことのできる不思議な力を持ち、帝への献上品を奪い去っているというのです。これに困った帝は、坂上田村丸俊宗という将軍に、この立烏帽子を退治するよう... 2020.10.07 文学