文学 鈴鹿御前の物語~高丸との戦い~後編 二人が夢中で語り合っているうちに夜が明けてきました。 「兵をみな都へ帰してください。こんなに大勢いなくとも田村殿と私がいれば高丸を討つことなどたやすいことです。」 鈴鹿御前がそう言うのであればと、俊宗は兵を都へ帰しました。そし... 2020.11.29 文学
文学 鈴鹿御前の物語~高丸との戦い~前編 さて、そうこうしているうちに二十一日となり、鈴鹿御前の予言通り、近江の国の蒲生山に高丸という鬼が現れ、日本を支配しようとしているという知らせが都に届きました。帝より高丸討伐の命令を受けた俊宗は十万騎余りの軍勢を率いて近江の国へと向かいまし... 2020.11.14 文学